PancakeSwap で DeFi をするにあたって、どのように資金配分すれば良いか考えてみました。
前提としては以下のような条件です。
- 手持ち資金はBTCとする
- BTCは長期的な値上がりを期待しているので、100%保有しておきたい
- BTCを他の仮想通貨とトレードはしたくない
- インパーマネントロスは気にしない
- 仮にBTCが2倍になったとしても、ロスする金額は5.7%程なので、BTCの含み益の方が遥かに大きくなるから
上記の通りです。
BTCを100%保有しておきたいので、流動性の供給の際のペアとなる仮想通貨はVenusでの借り入れを行います。
したがってこの記事では、手持ちBTCをどの程度Venusに預け入れたら、どの程度のリターンを期待できるかを考えていきます。
Venusにどの程度預けるかは、預け入れた資金の何%分を借り入れるかによって変わってくるかと思います。
そしてVenusでは2021年11月現在では、預け入れた資金に対して、80%分の資金を借り入れすることができます。
ただし、借りすぎるとBTCの価格が下落した際にロスカットされる場合もあるので、ほどほどにした方が良さそうです。
借り入れする割合が預け入れた資金に対して30%と40%の場合で考えてみます。
利率の計算方法等、誤っている可能性がありますのでご注意ください。
Venusで預け入れた資金の30%分を借り入れする場合
Venusで借り入れする場合は、借りた金額とウォレットに残っているBTCの価値を同一にするのが最も資金効率が良いと思います。
PancakeSwapで流動性の供給をする際に、2つの通貨を1ペアとし、金額を揃える必要があるからです。
BTCを$100分保有している場合は、以下の計算式で算出できそうです。
預け入れ金額 * 30% = 100 – 預け入れ金額
預け入れ金額をエックス(x)とした場合、
0.3x = 100 - x
0.3x + x = 100
1.3x = 100
x = 100 / 1.3
x = 76.9
したがって、約77%分のBTCをVenusに預け入れるのが良いということが分かりました。
BTCを$100分保有している場合は、Venusに77%分預け入れた段階で$23がウォレットに残ることになります。
そしてVenusから借り入れする金額は $77 * 0.3 = $23.1 になります。
これでウォレットに残っているBTCの金額とVenusで借り入れた通貨の金額が等しくなりました。
ここでVenusから借り入れる通貨を仮にBUSDとすると、大体金利が2%くらい取られると思います。(時期によって変動します)
そしてBTCB-BUSDの流動性を供給することで約16%くらいのCakeが得られ、さらにCakeをプールすることでさらに約74%増やすことができます。
まとめると以下の通りです。
- VenusでBUSDを借り入れ:-2%
- Venusに預け入れた金額にかかる
- BTCB-BUSDの流動性を供給(LP):+16%
- BTCBとBUSDの合計額にかかる
- Cakeをプール:+74%
- BTCB-BUSDの獲得金額にかかる
※金利がかかる金額にもしかしたら誤りがあるかも知れません、ご了承ください。
上記で考えると、$100分のBTCを保有していた場合の期待リターンは以下になります。
- Venus:$77 * -0.02 = -$1.54
- LP:$23 * 2 * 0.16 = $7.36
- プール:$7.36 * 0.74 = $5.15
- 合計:$10.97
したがって、もともと保有しているBTCに対して10%程の年利が期待できるのではないかと思います。
Venusで預け入れた資金の40%分を借り入れする場合
続いて40%分を借り入れする場合です。
BTCを$100分保有している場合は、以下の計算式で算出できそうです。
預け入れ金額 * 40% = 100 – 預け入れ金額
※30%が40%になっているだけです。
預け入れ金額をエックス(x)とした場合、
0.4x = 100 - x
0.4x + x = 100
1.4x = 100
x = 100 / 1.4
x = 71.4
したがって、約71%分のBTCをVenusに預け入れるのが良いということが分かりました。
BTCを$100分保有している場合は、Venusに71%分預け入れた段階で$29がウォレットに残ることになります。
そしてVenusから借り入れする金額は $71 * 0.4 = $28.4 になります。
これでウォレットに残っているBTCの金額とVenusで借り入れた通貨の金額が大体等しくなりました。
ここでVenusから借り入れる通貨を仮にBUSDとすると、大体金利が3%くらい取られると思います。(時期によって変動します)
そしてBTCB-BUSDの流動性を供給することで約16%くらいのCakeが得られ、さらにCakeをプールすることでさらに約74%増やすことができます。
まとめると以下の通りです。
- VenusでBUSDを借り入れ:-3%
- Venusに預け入れた金額にかかる
- BTCB-BUSDの流動性を供給(LP):+16%
- BTCBとBUSDの合計額にかかる
- Cakeをプール:+74%
- BTCB-BUSDの獲得金額にかかる
※金利がかかる金額にもしかしたら誤りがあるかも知れません、ご了承ください。
上記で考えると、$100分のBTCを保有していた場合の期待リターンは以下になります。
- Venus:$71 * -0.03 = -$2.13
- LP:$28 * 2 * 0.16 = $8.96
- プール:$8.96 * 0.74 = $6.63
- 合計:$13.46
したがって、もともと保有しているBTCに対して13%程の年利が期待できるのではないかと思います。
Venusで30%借り入れする場合と比較すると3%増えてますね。
ただ、ロスカットのリスクが高くなるので、どちらを選択するかは人それぞれになるかと思います。
(おまけ)Venusで借り入れしない場合は?
ちなみに、全て自分の保有する通貨でPancakeSwapのDeFiを行う場合は以下のようになるかと思います。
- LP:$50 * 2 * 0.16 = $16
- プール:$16 * 0.74 = $11.84
- 合計:$27.84
したがって、もともと保有している資金に対して27%程の年利が期待できるのではないかと思います。
BTC自体の値上がり益を期待しない場合はVenusで借り入れしない方が丸々DeFiに突っ込めるので資金効率は良くなりそうです。
ただし当然ですが、BTCを使用して他の通貨とトレードして BTCB-BUSD のような通貨ペアにする必要があるので、保有しているBTCはVenusで借り入れする場合の半分になってしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では以下の考察をしました。
- Venusで借り入れする場合の預け入れ資金と期待リターン
- Venusで借り入れしない場合の期待リターン
もしかしたら間違っている部分もあるかも知れませんので、その点はご了承いただければと思います。
(その場合、ご指摘いただけますと幸いです)
以上、この記事が参考になりましたら嬉しいです。
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