投資信託する場合、NISAとつみたてNISAはどちらがいい?【比較】

投資信託
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投資信託する場合、一般NISAとつみたてNISAはどちらが良いのか迷われる方が多いかと思います。

制度の違いがよく分からない場合もあると思いますが、どちらの方が資産をより大きくしていけるかが気になるところだと思います。

毎月の積み立て可能金額が少ないなら、つみたてNISAが有力になりますが、毎月10万円ほど積み立てできる場合は悩むことかと思います。

筆者も一般NISAで積み立てしておりますが、どちらが良いかずっと悩んでおりました。

この記事では、それぞれのNISAの特徴と、シミュレーションを記載していこうかと思います。

この記事で分かること
  • 一般NISAとつみたてNISAの違いが分かる
  • 一般NISAとつみたてNISAのどちらにしたら良いか、ある程度の指針が分かる
  • 一般NISAとつみたてNISAのどちらが最終的な収益が残るかが分かる
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それぞれの概要

一般NISAとつみたてNISAを選択する上で、それぞれがどのような制度かを知っておくことは重要です。

金額面以外にも選択の動機になる項目もあるので、ぜひご確認ください。

一般NISAつみたてNISA
1年あたりの非課税枠120万円40万円
非課税期間5年20年
投資可能期間2023年まで2037年まで
対象商品多い少ない

投資可能期間については、それぞれ制度改正で5年延長されることが決定されています。

対象商品については、つみたてNISAの方が少ないですが、販売手数料ゼロ等の条件を満たした金融商品が対象になっているためです。

また、上場株式やREITも対象外となっております。

対象商品が少ないのはデメリットであると感じますが、これは優良商品が厳選されているということなので、初心者にとっては選びやすいと言えるでしょう。

したがって、上場株式やREITなどのつみたてNISAに対応していない金融商品に投資したい場合は一般NISA一択となります。

じゃあ、それ以外の場合はというと、投資可能金額によって変わってきます。

シミュレーション

ではシミュレーションしていきます。

年利は4%で行います。

シミュレーションの金額としては以下の通りです。

  • 一般NISAの上限額である120万円
  • つみたてNISAの上限額である40万円
  • 一般NISAとつみたてNISAの上限額の差分である80万円

そして、複雑になると分かりにくくなるので、ある1年の枠だけで考えていきます。

したがって、投資可能期間は考慮しませんし、追加で1年の枠を消費するロールオーバーも考慮しないこととします。

一般NISA

まずは一般NISAです。

120万円投資すると以後20年で以下のような資産推移になります。

年数元本資産運用益
1¥1,200,000¥1,248,000¥48,000
2¥1,200,000¥1,297,920¥97,920
3¥1,200,000¥1,349,837¥149,837
4¥1,200,000¥1,403,830¥203,830
5¥1,200,000¥1,459,983¥259,983
6¥1,200,000¥1,518,383¥318,383
7¥1,200,000¥1,579,118¥379,118
8¥1,200,000¥1,642,283¥442,283
9¥1,200,000¥1,707,974¥507,974
10¥1,200,000¥1,776,293¥576,293
11¥1,200,000¥1,847,345¥647,345
12¥1,200,000¥1,921,239¥721,239
13¥1,200,000¥1,998,088¥798,088
14¥1,200,000¥2,078,012¥878,012
15¥1,200,000¥2,161,132¥961,132
16¥1,200,000¥2,247,577¥1,047,577
17¥1,200,000¥2,337,481¥1,137,481
18¥1,200,000¥2,430,980¥1,230,980
19¥1,200,000¥2,528,219¥1,328,219
20¥1,200,000¥2,629,348¥1,429,348
※赤字までが非課税分

注目する部分としては、最終の運用益である¥1,429,348と非課税分の¥259,983になるでしょう。

つみたてNISA

続いて、つみたてNISAです。

40万円投資すると以後20年で以下のような資産推移になります。

年数元本資産運用益
1¥400,000¥416,000¥16,000
2¥400,000¥432,640¥32,640
3¥400,000¥449,946¥49,946
4¥400,000¥467,943¥67,943
5¥400,000¥486,661¥86,661
6¥400,000¥506,128¥106,128
7¥400,000¥526,373¥126,373
8¥400,000¥547,428¥147,428
9¥400,000¥569,325¥169,325
10¥400,000¥592,098¥192,098
11¥400,000¥615,782¥215,782
12¥400,000¥640,413¥240,413
13¥400,000¥666,029¥266,029
14¥400,000¥692,671¥292,671
15¥400,000¥720,377¥320,377
16¥400,000¥749,192¥349,192
17¥400,000¥779,160¥379,160
18¥400,000¥810,327¥410,327
19¥400,000¥842,740¥442,740
20¥400,000¥876,449¥476,449
※赤字までが非課税分

注目する部分としては、最終の運用益である¥476,449と非課税分の¥476,449になるでしょう。

つまり、20年運用しても税金は一切かからないということです。

特定口座で80万円運用(NISA・つみたてNISAなし)

最後に、特定口座での運用(NISA・つみたてNISAなし)です。

80万円投資すると以後20年で以下のような資産推移になります。

年数元本資産運用益
1¥800,000¥832,000¥32,000
2¥800,000¥865,280¥65,280
3¥800,000¥899,891¥99,891
4¥800,000¥935,887¥135,887
5¥800,000¥973,322¥173,322
6¥800,000¥1,012,255¥212,255
7¥800,000¥1,052,745¥252,745
8¥800,000¥1,094,855¥294,855
9¥800,000¥1,138,649¥338,649
10¥800,000¥1,184,195¥384,195
11¥800,000¥1,231,563¥431,563
12¥800,000¥1,280,826¥480,826
13¥800,000¥1,332,059¥532,059
14¥800,000¥1,385,341¥585,341
15¥800,000¥1,440,755¥640,755
16¥800,000¥1,498,385¥698,385
17¥800,000¥1,558,320¥758,320
18¥800,000¥1,620,653¥820,653
19¥800,000¥1,685,479¥885,479
20¥800,000¥1,752,899¥952,899

注目する部分としては、最終の運用益である¥952,899になるでしょう。

こちらは運用益全額が課税所得になります。

サマリ

まとめると以下になります。

NISAつみたてNISAつみたてNISA+特定口座で80万運用
運用益¥1,429,348¥476,449¥1,429,348
(非課税分)¥259,983¥476,449¥476,449
課税所得¥1,169,364¥0¥952,899
税額(20.315%)¥237,556¥0¥193,581
手取り収益¥1,191,791¥476,449¥1,235,766

上記表から分かることは、基本的にはどれだけ多くの金額を毎月積み立て出来るとしても、つみたてNISAの方が手取り収益が多くなることが分かります。

まとめ

一般NISAとつみたてNISAの選択方法としては以下の通りです。

  • 幅広い金融商品から選びたい場合は一般NISA
  • それ以外はつみたてNISA

筆者は一般NISAにしておりますが、微々たる差なので、ひとまずはこのまま行こうかと思います。

一般NISAにしろ、つみたてNISAにしろ、投資信託する場合は必ず使用した方が良いでしょう。

さらに、ご自身の状況によって、使い分けるということが重要かと思います。

ぜひ当記事を参考にしていただければと思います。

もし認識が間違っていたらコメントいただけたら嬉しいです

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