フリーランスエンジニアが加入できる公的医療保険3選【健康保険】

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日本は国民皆保険制度というものがあるので、公的医療保険には必ず入らなくてはなりません。

フリーランスになる際に公的医療保険をどうしようか悩む方は多いかと思います。

また、フリーランスになってからでも保険料が高くて悩んでいる方は多いかと思います。

フリーランスになると公的医療保険の選択肢がいくつかありますが、どの公的医療保険が一番安いのかは人によって異なります。

それも単に所得の差だけではなく、扶養があるのかどうかや、住んでいる地域によってすら変わったりするので、一筋縄には行きません。

したがって、ご自身の最適な公的医療保険を選ぶためには、それぞれの概要を理解することが重要です。

この記事ではフリーランスエンジニアが加入できる公的医療保険を3種類ご紹介いたします。

この記事で分かること
  • フリーランスエンジニアが加入できる公的医療保険が分かる
  • 各公的医療保険の概要が分かる
  • 各公的医療保険の大まかな金額が分かる
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フリーランスエンジニアが加入できる公的医療保険

フリーランスエンジニアが加入できる公的医療保険は以下になります。

  • 国民健康保険
  • 健康保険任意継続
  • 文芸美術国民健康保険組合

一つずつ見ていきましょう。

国民健康保険

まず外せないのが国民健康保険です。

個人事業主が加入する公的医療保険では最も代表的なものと言えます。

ざっくりとした特徴は下記の通りです。

  • 扶養の概念なし
  • 地域によって保険料が異なる
  • 所得によって保険料が増える

特に扶養の概念がないのはかなり痛いです。

例えば、新宿区の場合は以下のような計算式で保険料を算出します。

  • 医療分:38,800円×世帯の加入者数+世帯の加入者全員の課税所得×7.13%
  • 支援金分:13,200円×世帯の加入者数+世帯の加入者全員の課税所得×2.41%
  • 保険料=医療分+支援金分

課税所得が300万円の場合の計算例

扶養家族がいない場合は以下のようになります。

  • 医療分:38,800円+300万円×7.13%=213,900円
  • 支援金分:13,200円+300万円×2.41%=72,300円
  • 合計286,200円(年額)

収入のない扶養家族が1人の場合は以下のようになります。

  • 医療分:38,800円×2+300万円×7.13%=252,700円
  • 支援金分:13,200円×2+300万円×2.41%=85,500円
  • 合計338,200円(年額)

扶養家族が1人増える毎に年額約5万円増える感じです。

フリーランスエンジニアであれば課税所得300万円は容易に行くと思うので、多くの場合はこれ以上かかってしまうでしょう。

健康保険任意継続

続いて、健康保険任意継続です。

これは、独立前に勤めていた会社で加入していた健康保険を継続することができる制度です。

ざっくりとした特徴は下記の通りです。

  • 扶養の概念あり
  • 退職した時点の標準報酬月額により保険料が算出される
  • 最長2年間しか継続できない(2年経過後資格が喪失する)

会社員の健康保険と同じなので、扶養の概念があり、子持ちの方にとってはすごく助かります。

注意点としては、資格喪失(会社を退職)後、20日以内に申し込まなければならないことです。

これが過ぎてしまうと加入することができなくなってしまうので、退職してからなるべく早く申し込みましょう。

保険料については最後に支払った保険料の2倍なのでとても分かりやすいです。

扶養家族がいる場合は、任意継続するのが最も安く済むケースが多いのではないでしょうか。

文芸美術国民健康保険組合

これはちょっとややこしく、個人事業主であれば誰でも入れるわけではなくて、芸術関連の仕事をしている場合に入れる可能性がある健康保険になります。

フリーランスエンジニアに関しては、Webのデザインをするケースもあるので、入れる可能性があります。

ざっくりとした特徴は下記の通りです。

  • 扶養の概念なし
  • 保険料は固定
  • 必ず加入できるわけではない
  • 組合が加盟している団体の会員なる必要あり

保険料については以下の通りです。

  • 本人分
    • 月額21,100円
    • 年額253,200円
  • 家族分(1人につき)
    • 月額11,600円
    • 年額139,200円

したがって、扶養家族が1人いる場合は、年額392,400円になります。

そして、これ以外に組合が加盟している団体の会員なる必要があり、その会費が年額24,000円ほどになります。

注意点として、審査があるので必ず加入できるわけではないです。

最大の特徴としては、所得がいくら増えようが固定額なので、所得が高い方は選択肢として入る可能性があるかと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

フリーランスエンジニアが加入できる公的医療保険を3つご紹介いたしました。

  • 国民健康保険
  • 健康保険任意継続
  • 文芸美術国民健康保険組合

どの公的医療保険が安いかは、その人の所得、家族構成、住んでいる地域等によって変わってきますので、少々難しいかと思います。

そして人によっては選択する公的医療保険によっては、かなりの金額を損するケースもあるかと思いますので、しっかりとご自身の状況でシミュレーションしてみるのが良いかと思います。

  • マイクロ法人を作って、そちらで公的医療保険を賄う手法も存在しますが、この記事では割愛します。
  • 介護保険料については考慮していないので、40歳以上の肩につきましてはもう少し保険料が高くなります。

以上、ご参考にしていただければ幸いです。

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