昨今の投資ブームによりFXも注目されている金融商品だと思います。
そんな注目の集まっているFXですが、参入障壁が非常に低く、証券口座さえ開設してしまえば誰でも手軽に小額からFXトレードができてしまいます。
そして運よく勝つことができて、資金を大きく増やせることもあるでしょう。
しかし、これがFXの初心者が陥る罠となっており、いつかは増やした資金を全て吐き出すという事態が起こります。
そうなって初めて「手法」というものを知り、手法を見つけては試してダメだったらまた探すという聖杯探しが始まります。
こうなってしまってはFXで勝てるようになるのは難しいでしょう。
なぜなら相場の「原理原則」という「基礎知識」が欠落してしまっているからです。
しかし、原理原則や基礎知識といっても、何を学べば良いか分からない方が多いのかと思います。
筆者もそうでした。
なので、この記事ではFXにおいて最低限知っておいた方が良い基礎知識をざっくりとまとめていきたいと思います。
- FXをこれから始めようと思っている方
- FXに必要な基礎知識が分からない方
FXに必要な基礎知識

FXに必要な基礎知識は以下の通りです。
- ゼロサムゲーム
- 注文関連
- ローソク足
- ダウ理論
- トレンド・レンジ
- 目線
- エリオット波動
- ボラティリティ
- 時間帯(市場)
- マルチタイムフレーム分析
一つずつ解説していきます。
FXはゼロサムゲームであること
ゼロサムゲームとは、参加者の損益をトータルするとゼロになるということです。
つまり、FXはみんなで勝てるゲームではないということです。
言い換えると、勝っている人がいたら必ず負けている人もいるということです。
勝っている人の中には機関投資家などの大口のトレーダーだったり、トレード歴数十年という凄腕の個人トレーダーがいたりします。
もちろん、彼らも負けることはありますが、トータルで見たら勝ちの方が多いことでしょう。
そんな弱肉強食とも言える相場にあなたは飛び込もうとしているのです。
まずはFXがゼロサムゲームであるということを知った上で、基礎知識を学んで行きましょう。
注文関連で知っておくべきこと

FXでトレードするには、必ず注文を出す必要があります。
注文方法や、ロット等知らないと注文することもままなりません。
注文関連で知っておくべきことは以下の通りです。
- 注文方法
- 成り行き
- 指値
- 逆指値
- 売り・買い両方できる
- ロット
- レバレッジ
- スプレッド
ローソク足

ローソク足とはFXをする上で絶対に知っておかなければならないものです。
なぜならFXはチャートを読んでトレードを行いますが、チャートにはローソク足が敷き詰められているからです。
ローソク足で知っておくべきことは以下の通りです。
- 四本値(よんほんね)
- 始値(はじめね)
- 終値(おわりね)
- 高値(たかね)
- 安値(やすね)
- 陰線
- 陽線
- 実体
- ヒゲ(スパイク)
ダウ理論

ダウ理論とは、チャート分析における基礎的な要素になり、これを理解していないとチャート分析がしっかりできないでしょう。
後述する目線でもこのダウ理論が深く関わってきます。
ダウ理論で特に大切な要素は以下の通りです。
- 主要トレンドは3段階からなる
- トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
トレンド・レンジ

チャートには「トレンド」と「レンジ」というものが存在しております。
もうそのままなのですが、トレンドとは上下どちらかに勢いがついている状態で、レンジとは一定の範囲内を上下している相場になります。
トレンドとレンジを正しく見極めることができないと、トレンドだと思ったら実はレンジだったということが起こり、レンジに振り回されてしまうことが多くなってしまうでしょう。
目線

目線とはざっくりとした売り買いの方向を決める指針となります。
- 上目線:買い
- 下目線:売り
売り買いどちらにするかを決めてしまうことで、相場に振り回されることが減るでしょう。
エリオット波動

エリオット波動とはラルフ・ネルソン・エリオットという方が提唱した理論で、波の描き方を表す理論になります。
上昇の場合は3段階の波が存在して、下降の場合は2段階の波が存在するというものです。
これを知っておくことで、波が現在どの段階にいるかということが分かるようになり、トレード戦略に活かすことができるようになってきます。
ボラティリティ
ボラティリティとは値幅の大きさのことです。
大きいほど相場が動いていると言えるでしょう。
FXは値幅を取るゲームなので、ボラティリティが小さいと思ったように利益を上げることができないのです。
ただし、ボラティリティが大きいからと言って勝てるわけではなく、負けるときの損失も大きいので注意が必要になります。
時間帯(市場)

FXには時間帯によって値動きが変わってくるという特徴があります。
なぜならFXは全世界で取引されており、24時間取引可能となっております。(土日以外)
そして地球には時差というものがあり、国によっては活発に動く時間帯が異なりますので、取引する時間帯によっては、値動きの特徴が違うと言ったことが見受けられます。
この時間帯ごとの値動きの特徴を抑えておくことで、トレードの戦略の活かすことができるようになります。
マルチタイムフレーム分析

チャートには複数の時間軸が存在します。
代表的なものを挙げても以下のように多くの時間軸が存在するのです。
- 1分足
- 5分足
- 15分足
- 1時間足
- 4時間足
- 日足
- 週足
- 月足
複数の時間軸でチャート分析を行うことをマルチタイムフレーム分析といいます。
これをすることで、分析の精度を高めることができるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
FXにおいて最低限知っておいた方が良い以下の基礎知識をざっくりとまとめていきました。
- ゼロサムゲーム
- 注文関連
- ローソク足
- ダウ理論
- トレンド・レンジ
- 目線
- エリオット波動
- ボラティリティ
- 時間帯(市場)
- マルチタイムフレーム分析
もちろんこれらを知ったことで絶対に勝てるようになるということはありませんが、少なくとも知らないと勝てないと思います。
当サイトでは各項目について、表面的な部分しか述べておりませんので、あとはご自身でForex Testerなどの検証ツールを用いて確認していくしかありません。
FXの基礎知識(原理原則)を知るということは、FXで勝つ上で大前提となっており、それをしっかりと使いこなせるように自分の腑に落としていくのは検証という作業をこなすことでしか身につきません。
もちろん、本番トレードという実践だけこなしてもスキルが身に付いていくこともあるかもしれませんが、1日1回毎日トレードしたとしても年間240回ほどのトレードしかできないのです。
トレード技術というものは何千、何万回ものトレードを繰り返して身につくものだと思いますので、ぜひ検証ツールで練習することをお勧めいたします。
また、実戦でのトレードを始めたらぜひトレードノートをつけることをオススメします。
MT4・MT5で使用可能な無料のインジケーターもいくつか公開しておりますので、お役に立てましたら幸いです。
以上、この記事がご参考になれば幸いです。
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