【どこに引くの?】FXの水平線の引き方を解説【初心者向け】

FX基礎知識
この記事は約5分で読めます。

FX等のチャート分析をしている人の発信を見ているとチャート上に水平線(ライン)を引いている人が多いことが目につくと思います。

それに対して、「どのような考え方で水平線を引いているのだろう?」と思ったことはありませんか?

筆者も初心者の頃はそれが分からずにいました。

正しく水平線を引けるようになると、トレード戦略の幅が広がりますので、ぜひこの記事を読んで引けるようになってくださいね。

この記事の内容
  • 水平線をどこに引けば良いのか
  • なぜ水平線は効くのか
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水平線を引く時のポイント

効きやすい水平線を引くポイントとしては、以下の3通りほどあります。

効きやすい水平線を引く場所
  • 押し安値・戻り高値(目線が切り替わる価格)
  • 目立つ山谷の頂点
  • 上からも下からも何回も跳ね返している価格

一つずつ解説して行きます。

押し安値・戻り高値(目線が切り替わる価格)

ダウ理論には以下のようなものがあります。

トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する

引用元:ウィキペディア

詳細はこちらの記事をご参照いただきたいのですが、高安値の切り上げが続く限りは上昇トレンドで、高安値の切り下がりが続く限りは下降トレンドだということです。

例えば、以下の画像をご覧ください。

しばらく高安値の切り上げが続いている上昇トレンドの中で、ついに押し安値(赤ライン)の位置まで価格が落ちてきた時のことです。

今まで上昇トレンドが続いていたのだから、ここでも青矢印のように反転するだろうと思うトレーダーが多いのではないでしょうか?

もちろん、上位足の環境にも左右されたりするので、必ずしも反転するとは言えないのですが、この形状だけ見た場合であれば、反転するだろうと思うトレーダーの方が多いはずです。

なので、押し安値・戻り高値(目線が切り替わる価格)は反転する可能性が高いので、水平線を引くポイントとして相応しいでしょう。

目立つ山谷の頂点

続いて目立つ山谷の頂点になります。

例えば以下の画像をご覧ください。

こちらはGBPUSDの4時間足チャートになります。

太い白ラインが意識されているのは分かりますでしょうか?

こんな感じで目立つ山谷の頂点というものは、誰が見ても頂点だという認識をしますので、意識される可能性が高くなります。

特に画像右側の赤◯の部分をご覧ください。

太い白ラインを上抜けしたことにより、買った人が多くいたことが見受けられます。

しかし、太い白ラインの下側に戻ってきたことにより、その後暴落しております。

この暴落は、太い白ライン上抜けで買った人が、悲鳴をあげて損切りしているように見えます。

なぜなら、太い白ラインの上で買った人たちは、太い白ラインを下回った段階で、みんな損失になっているからです。

こういうチャートの動きは、意識されているライン上でよくある動きになります。

ちなみに、この時の4時間足の上位足である日足を見てみると以下のようになっておりました。

赤◯の部分が先ほどの4時間足の部分になります。

上昇トレンドが終了して(高安値が切り下がっている)、本格的に下落トレンドが始まろうとしている段階です。

上位足である日足が下向きになっているので、4時間足の太い白ラインを上抜けしてすぐに戻ってきたことにより、悲鳴の暴落となったんですね。

(日足が上向きであれば、4時間足で悲鳴が上がることはなく、上に行く可能性が高かったでしょう)

再び4時間足の画像に戻ります。

あと、細い白ラインも意識されておりますが、これは下位足で見ると目立つ山谷になっているので、反転しております。

上からも下からも何回も跳ね返している価格

最後に上からも下からも何回も跳ね返している価格です。

イメージは以下の画像になります。

赤いラインに対して、上からも下からも何回も跳ね返しております。

ちなみにラインの呼び方は2種類あり、状況によって変わってきます。

ラインの呼び方
  • 下からラインに上がっていく場合はレジスタンス(抵抗線)
  • 上からラインに下がっていく場合はサポート(支持線)

で、今までレジスタンス(抵抗線)だったラインが、今度はサポート(支持線)として機能することをレジサポ転換といい、これが何回も起こっているラインが意識されやすくなります。

なぜ水平線は効くのか

なぜ水平線が効くのかということですが、水平線は目立つ高安値に引くとありましたが、どんなにトレンドが出ていても、それを超えるかどうかなんて分からないんですね。

なので、その目立つ高安値を目標としてトレードしている人が多いのかと思います。

例えば、買いでエントリーしていて、前回高値の位置まで価格が到達しました。

そしたら目標まで来たので利益確定を行います。

買いの利益確定というのは、すなわち売りです。

それに加えて、前回高値の位置という意識されている水平線を背にして売ってくる人もいるかもしれません。

その結果、水平線で反転するという現象が起こるのです。

もちろん、利益確定の売りよりも多くの買いが入ったら、反転せずにそのまま突き抜けていくときもあるでしょう。

それは相場環境次第なので、どうなるかは分かりませんが、意識されるライン付近ではトレーダーの心理がチャートに現れやすくなるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

水平線について、以下の解説を行いました。

  • 水平線を引くときのポイント
  • なぜ水平線は効くのか

そして水平線を引くときのポイントを3つほどご紹介いたしました。

水平線を引くことでトレード戦略の幅が広がるので、ぜひ検証して確かめてみてください。

結局は他のトレーダーがどのように考えているのかを意識すれば自ずとわかってくるでしょう。

他のトレーダーの心理を集団心理だとか大衆心理だとか言いますが、ぜひこれらを意識してチャートを見てみてください。

きっと見え方が変わってくると思います。

以上、この記事が参考になれば嬉しいです。

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