フリーランスになる場合、会社員と比べてメリット・デメリットがあります。
筆者も会社員からフリーランスに転身する際、結構躊躇してしまった部分があるのですが、メリット・デメリットを知ることで多少なりとも和らぐかなと思います。
なのでこの記事では筆者が感じたフリーランスエンジニアになって後悔したことをシェアしようと思います。
フリーランスエンジニアになって後悔したことは
- 収入が途絶える不安がある
- 有給がない
- 社会保険料が高い割りに保証が薄い
- 税金について勉強する必要がある
1つずつ見ていきましょう。
収入が途絶える不安がある
1つ目は収入が途絶える不安があることです。
いくら技術があっても、プロジェクト都合で契約が終了することもあります。
その場合、次がすぐに決まれば収入が途絶えることはないかも知れませんが、1ヶ月ほど空いてしまう可能性も充分にあります。
その不安を解消するには余裕をもった資金繰りをしなければなりません。
フリーランスエンジニアも個人とは言え本質は会社経営と同じなんですね。
したがって、いつまでも会社員の気持ちでいると苦しい現実が待っているかも知れません。
有給がない
2つ目は有給がないことです。
契約等にもよるかと思いますが、休んだ分はお金が出ません。
人間なので体調不良で仕事ができない時も必ずあります。
そんな時に会社員であればリスクなしに休むことができ、この安心感はかなりでかいです。
フリーランスの働き方が自由であるからこその弊害と言えるのかも知れないですね。
社会保険料が高い割りに保証が薄い
3つ目は社会保険料が高い割りに保証が薄いことです。
ここでは国民年金保険料と健康保険料について見ていきましょう。
国民年金保険料
会社員の場合
- 国民年金+厚生年金
- 会社と労使折半なので半額しか払わなくて良い
- しかも国民年金保険料は納める必要がない
上記のようにかなり手厚いです。
ただし保険料については、所得によって変わってくるので、フリーランスと比較した場合であってもぴったり半額になるわけではないです。
フリーランスの場合
- 国民年金のみ
- 保険料は固定(2021年は16,610円)
全額自分で納める上に、厚生年金がないので将来の年金受給額が会社員と比べると低くなってしまうでしょう。
フリーランスなどの個人事業主につきまとう老後不安は、この部分にあるのかと思っています。
健康保険料
会社員の場合
- 会社員は健康保険である
- 国民年金保険料と同様に労使折半である
- 扶養の概念あり
- 傷病手当金などの手厚い補償がある
上記の通りかなり手厚いです。
傷病手当金とは、連続して3日以上休んで給料が支給されなくなった場合、月給の3分の2が休業4日目から給付されるというものです。給付期間は最長で1年半です。
フリーランスの場合
- フリーランスは国民健康保険である
- 扶養の概念なし
- 労使折半ではないので保険料が高い
- 会社員の健康保険にある傷病手当金は存在しない
ご家族がいる場合、扶養の概念がないのはかなり痛いです。
また、傷病手当金もないので、病気等した場合は収入がなくなってしまいます。
税金について勉強する必要がある
4つ目は税金について勉強する必要があることです。
税金については知らないと損することが多いと思います。
利用できる所得控除については押さえておいたほうが良いでしょう。
同様に計上できる経費についても押さえておいた方が良いです。
例えば、リモートワークを自宅でしている場合は、家賃・水道光熱費・通信費等も全額ではないが経費計上することができます。
また、確定申告も自分でしなくてはならないので、簿記についての知識も多少は必要です。
多少と言っているのは、便利な会計ソフトがあるです。
なので、特別な理由がない限りは会計ソフトを利用した方が良いかと思います。
筆者はやよいの青色申告オンラインを使用しております。
セルフプランであれば、1年間無料ですし使いづらければキャンセルも可能なのでおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
フリーランスエンジニアになって後悔したこととして以下の4つをシェアさせて頂きました。
- 収入が途絶える不安がある
- 有給がない
- 社会保険料が高い割りに保証が薄い
- 税金について勉強する必要がある
特に3つ目は結構大きいのかなと思います。
社会保険料が上がってしまうので、トータルで言えば会社員の収入と変わらないんじゃないの?と思う方もいらっしゃるかと思います。
もちろん年収が会社員とフリーランスで全く同じであれば、手取り額で言うと会社員の方が多いかと思います。
その場合はフリーランスになるメリットがないです。
フリーランスは社会的な補償が薄くなる代わりに収入が高くなると言っても過言ではありません。
会社側としても、会社員の社会保険料を折半するコストが大きかったり、すぐに解雇できないという側面から、フリーランスに業務委託するのです。
デメリットをしっかりと理解した上で、それでも会社員と比べて人生が良くなるのであれば、フリーランスになってみても良いのかと思います。
以上、ご参考になりましたら幸いです。
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